ウエムラ牧場(北海道白老町) 上村篤正さん |
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白老町は、今から50年ほど前に、黒毛和牛が初めて北海道にやって来た町です。以来半世紀、白老は北海道における「親牛の里」となり、この地で生まれ育てられる「白老牛」は、日本を代表する上質な和牛として知られるようになりました。この白老町で繁殖農家として子牛を出荷していたウエムラ牧場は、大学で食肉加工を学び、東京の商社で食肉を担当していた長男の上村篤正さんが実家に戻り、家業を受け継ぎました。そして、上村さんは1998年から子牛を出荷するだけでなく、一貫生産に着手しました。繁殖肥育経営から精肉販売までを行う一貫生産は、日本でも数少ない取り組みです。食べる人との信頼関係のもとで生産を行いたいという、上村さんの考え方のあらわれです。 〒059-0921 北海道白老郡白老町字石山109-20 http://www.kitaiti.com/uemura/ |
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白老牛の上質な脂は常温で溶けだし、コク、甘み、柔らかな食感の上品な美味しさが特徴です。上村さんは牛肉の旨さについて、 「和牛の本当の良さは、噛んで出る味、噛んだあと呑み込んでからも、旨さが余韻として残ること」と話します。 | |||||||||||||||||||
生産者組合に食肉を出荷すると、地域全体でグレード分けされるため、流通の段階で誰が生産した食肉なのかは分からなくなってしまいます。ウエムラ牧場の上村さんは、安全で良質な畜産の責任とやりがいを明確にするために、繁殖肥育から精肉出荷までの一貫生産に取り組みました。「顔が見える生産者」の先駆けとなったのです。
加えてウエムラ牧場は獣医師のいる牧場です。生まれてきた子牛のすべてにカルテをつくり、きめ細かい健康管理、病気の早期発見、早期治療によって、安心していただくことのできる生産に努めています。健康管理と食の安全管理の適正さについて万全の取り組みを行っている自信があるからこそ、上村さんは牛の生産履歴を堂々と公開しています。 |
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上村さんは、食べる人との信頼関係が何よりも大切だと考えています。食べる人のための畜産を常に考え、食べる人との信頼関係を仕事の原動力にしています。 考える畜産、実践する畜産、そんなウエムラ牧場の白老牛。上村さんの情熱がそだてた牛肉を、お客さまがいちばんおいしくいただけるよう料理に励みたいと思います。 | |||||||||||||||||||
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